『旭正宗』台のレストアつづき
みなさんこんにちは。DIYヤーの”のぶた”です。
今回は『旭正宗』の台を直すところです。実際の作業の時系列的には鉋のレストアその④などと前後するんですけど、どうにも同時進行であっちこっちやると、訳が分からなくなるので、ちょっぴりまとめて書くことにしています。
この画像は鉋のレストアその①で圧着した続きになります(ずいぶんと戻るね😅)。
がっちり圧着されてばっちしな感じ。これにちぎりをさらに埋めて、強化します。
元のちぎりはやや細いこともあって、新規に作るにあたって幅を太くします。
参考にならないレベルですが・・・大まかなスミ線を引きます。台のセンターを出すのに、台頭のカネ矩‐直角)は信用できないから、片方の側面を基準にしてカネ線を引いて、そこから斜めに線を結んでセンターを出しています。ちぎりの角度は10度っす😶これを表裏の二か所に出してます。
今回のちぎりに使用する木材はウリン。東南アジア原産の硬っい木です。よくウッドデッキなんかで使われてますな。
バンドソーにて約10ミリ厚に引き割りました。必要な厚みは8ミリだけど、バンドソーの切り口はあまりきれいじゃないから、削りしろ分厚くしてます。
引き割ったウリン材の片面を平らに整えます。こっち側が鉋との圧着面、つまりボンドを塗る側。
今度はウリン材にちぎりのスミ線を引きます(我ながらへたくそなスミ線😱)。鉋側にも引いたけど、そっちはガイド線みたいなもので、こっちで実際に加工した形が重要。ちなみにウリンのように色の濃い材料にスミ線をつけるときは、マスキングテープなどを貼ってから書くと線が見やすいです。
これを糸鋸盤で切ります。真っ直ぐ切るにはバンドソーでも良さそうですが、切断面をきれいに切るには仕上げ用の刃に替えなければいけなかったりと面倒なので😅
この糸鋸盤はDELTA製の16inch Scroll saw ですな。アメリカ製だけど、えーっと、モーターに関しては秘密😆
で、糸鋸盤を自分で購入して思ったことは、使う刃でまるで変わるということ。
以前働いていた撮影所にあった糸鋸盤は、日本製で業務用の立派なものだったけど、あまり切れなかった、というか刃がぶれやすかった。今考えると刃が良くなかったせいだと思っている。
おいらが今使用している刃はオフコーポレーションで購入したぺガスの刃。スイス製で、ブレが少なく、切断面がとてもきれいなのさ(種類も豊富なので、材料に合わせた選択は必要)😮
この糸鋸盤、集塵がついてないから、ちょっぴり粉が・・・。マスクしていてもウリンはのどを刺激するね😂
糸鋸の切断面は結構きれい。新品の刃だったらちょっと光沢がでるくらい。今回はおいらの腕もあって、少し乱れたので、木工ヤスリで面を整えます。
そういえば、この木工ヤスリの紹介をしていなかったね。このヤスリはちょっと普通の木工ヤスリではなくて、木彫ヤスリCPというもの。このCPはChemical Polishing の略で、化学的に刃先を鋭くしたとか。ヤスリとは思えないツヤのある研磨面を出せます。これもオフコーポレーションで購入しました。
ちぎりが完成したら先ほどの鉋にスミ線を書き直します。どうしても手作業なんで、微妙にずれてしまうんだよね。これがぶれずにぴったりできればいいんだけど😥象嵌とか組木細工をやる人はすごい。
スミ線が引けたら、ノコギリで切り込みを入れます。本当ならこうした作業には胴付きノコという細工用のノコギリがあればいいです。おいらは持っていないから両刃ノコ。
この両刃ノコはもらい物で、鋼材が白紙製。作者が二見屋さんという東京の調布で有名な鍛冶師の系列の人のようなんだけど、下の名前が達筆すぎて読めない🥶。
深さに気を付けながら切り込みを入れたら、ノミで彫り込みます。ここでも木工ヤスリがあると便利だね。
少しずつ削って、緩すぎず、きつすぎずにします。木槌で軽く叩いて入るくらいがいいかな🔨
入ることを確認したら、底の部分を平らにならします。定規をあててガタがないようにね。
掘り込みが完成したら、ボンドをシリコン刷毛で塗ります。ボンドはいつものタイトボンド。少し多めに塗ることが大事。ケチったらだめよ😉
両側のちぎりをはめ込んで、クランプで圧着。がはさめるだけクランプは使う。ここでの圧着力が完成後の強度を左右する。
そんな感じで、またボンドが乾くまで1日置きます。
続きは次回👋
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