台鉋〔旭正宗〕のレストア
みなさんこんにちは、今回は台鉋のレストアをやってみようと思います。
この鉋はヤフオクで落札したもので、台が割れていたためか安価にてでていました。
台下端側もきれいに割れてる・・・。”ちぎり”でかろうじて耐えているって感じだね。
銘は『旭正宗(きょくまさむね?)』。端に「日本鉄」と記してある。和鉄や日本鋼ならば聞いたことがあるけど、日本鉄?🤔
まあサビてますな。
台頭側からの画像。古い鉋にはこうして割れてしまったものがあります。
原因は一つではないと思うけど、例えば、台頭の中心を玄翁で叩きすぎて割れてしまったとか、仕込み(台に対しての刃の入り)がきつすぎて割れたとか、台の乾燥に伴う収縮とかかな?
鉋はできるだけ台頭の両角を交互に叩く、玄翁ではなく木槌や銅の槌で叩くことで、こうした割れを軽減できると思う。
おそらく刃は台に入れてしばらく使っていなかった様子。内側で結構サビていました😅
背中なじみには紙が貼ってあるね。
とりあえず、鉋身のサビ取りから段取ろうと思います。IPA(イソプロピルアルコール)で全体を脱脂しよう(多分油分なくカピカピだけど)。
つづいて用意するのは「お酢」。イオンの穀物酢だね。
下に見える黒い液体は、使って古くなった穀物酢。
この「お酢」の中にサビた刃を沈めます。この中に2日ほどおいておけば、サビが分解されて、簡単にサビ落としができるのだ。
酢が黒く見えるのは、過去の使用で鉄サビが混ざっているため。臭いもお酢と鉄の混ざった何とも言えないものになっている・・・😨
サビ落としはホムセンに行けば色々売っているけど、小物限定で時間を気にしないなら、お酢が最も安価で楽かな?臭いを気にしなければね!
サビ取りをしている間に、台の方の修復をしていこうと思います。
まず、前のオーナーさんがつけたちぎりを外します。4分ノミでコンコンと側面から叩く。
何か、手ごたえないくらいにあっさりと外れた・・・。古くてボンドが劣化しているのかな?
同じように台上端側のちぎりもはずしました。
割れをボンドで圧着する作戦をします。ボンドは木工で定番のフランクリンのタイトボンド。
日本でよく売っている白い木工ボンドより強力に着く上に、乾燥後も、白いボンドほど塗料をはじかないので、使いやすいです。
このタイトボンドは少し水で希釈してあって、隙間に入りやすくしています。これをシリコン刷毛でぬりぬり。シリコン刷毛は専用の物でなく,調理用を短く詰めて使っている。
いかなしゃぶく(水っぽく)したボンドでも、割れ目の中の方まで浸透させるのはむつかしいから、集塵機でボンドを着けた逆側から吸います。荒業だけど、効果的。普通の掃除機でやるとフィルターを詰まらせるので、やめましょう。
ボンドが浸透したらすぐにクランプで圧着する。木工の接着は圧着力がそのまま接着強度に反映されるから、しっかりとね!😉鬼締めです。
はみ出したボンドは濡らしたウエスで拭き取っておきましょう🚿
この状態で一日置きます。
前のオーナーさんが作ったちぎり。よく見ると細い「へ」の字型の部材二つの間にクサビが両側からはまっている。こうしたやり方もあるのかと関心です😲
ブログ上はここまで。実際の作業はもう一つの鉋も進めていますが、書く方が追い付かない。
続きはまた👋
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