古いハンドドリルの分解(Disassembly old hand drill)
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みなさんこんにちは。DIYやーの、のぶたです。しばらくぶりの更新になります😓
実は、長年服用していた薬を、お医者さんが「もう大丈夫だから、やめてみようか。」というので、ストップしてみたら、離脱症状というものが起こってしまい、めまいに頭痛、吐き気、でもはや動けず、2週間ほど仕事がほぼできない状態になっていました😅
ようやく、少しずつ症状も改善してきたので、仕事とブログも再開です。といってもまだ本調子ではないので、ほどほどにです。
では、今回もDIYをしていこうと思います😀
今回やるのは、この画像にあるハンドドリル〔クリックボール2点ハンドドリル1点の〕3点のレストアならぬ、リメイク的なことに挑戦です。
ハンドドリルに関しては、以前にスタンレー(STANLEY)のものをレストアしました「手回しドリルのレストア」。が、今回の物はそれに比べて歴史的価値もあまりなさそうなこともあり、思い切ってアレンジして作り直してみようと。
キレイにするだけではなく、塗装と、木部の新規作成を考えています。
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そのためにはまずは分解、清掃になります。ネジ部分は回せば取れるので、いいんだけど、画像にあるようなピン止めのパーツが割とあります。スタンレーのときはピンを外してまではやりませんでしたが、今回は全バラシでいきます。
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回転ツールを使って、ピンの頭を削り、使っていない精密ドライバー(Precision screwdriver)をポンチ代わりにして、叩いてピンを抜く。できれば専用のピンポンチ(Pin punch)を使おうね。
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クリックボール(Hand brace)のノブ部分を外すため、金具を回そうとクランプに挟んだら、割れてしまいました😲どうも亜鉛ダイカスト(Zinc die-cast)のようで、あえなく粉々・・・。
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うーん、どうも圧入した金具のようで、ネジのようには外せないものだったみたい。これでは、しかたがない😑
ノブの方は新規で作るつもりだったからいいとして、金具の方を何とかしないとね。
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ピンを引っこ抜いて分解。できるものは全て分解する方向😶
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抜けるピンはピンポンチで叩けば問題なく取れるけど、歯車のところと、ラチェット頭部とフレームの接合部分だけは、ドリルで削り取りました。
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![](https://i0.wp.com/tetokikoubou.com/wp-content/uploads/2021/10/Hand_drills17.jpg?resize=780%2C519&ssl=1)
これで、金具の方は分解完了👍
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木製ハンドル(Wooden handle)の部分は思い切ってタガネ(chisel)で割って取りました。
YouTubeで、外国の人がクリックボールをレストアしているものを観ていたら、たまたま大昔の製造風景が映っているものがあったのだけど、最初はまっすぐな丸棒の状態で木製ハンドルを通しておいて、あとはプレス機みたいなものでガッチャンコと凸状に曲げる。だから、このハンドルは外せないし、モナカ形状でもないわけだ😮
木製パーツは全て新規に作り直ります。この部分をどうするかは見ていてください😃
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クリックボールは2つとも同じように分解し、こちらのハンドドリルもこの通りバラバラです😆
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塗装してあるパーツは塗料はがしを使用します。この塗料はがし液は非塩素系で、環境にやさしいのでおすすめです。
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黒い方の塗料は割と剝がれたけど、赤い方は下地に錆止め塗料が施されていて、これは塗料はがしでは剝がれなかった。後で、チゼルなどによる実力行使で剝がします😑
余談ですが、西洋の道具によく黒い塗装が施されていますが、それのことをジャパニング(Japaning)と言ったりします。これはその昔、日本の漆器(漆製品)をジャパン(Japan)と呼び、その黒漆の美しさに惹かれた西洋の人たちが、漆をまねてエナメル塗料のようなもので黒く塗装しました。それをジャパニングと呼ぶようになったようです🤔
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実力行使後です😆チゼル(chisel)と言いつつ、マイナスドライバー(Flat blade screwdriver)でこそぎました。こうした荒療治に貫通型のマイナスドライバーがあると何かと便利です。あとは、スクレーパー(Scraper)と鉄ヤスリ(Files)にて大方は塗料を除去しています。
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金具の小口部分はヤスリで平らにならしました。こうしたヤスリ掛けは一見簡単そうですが、まっすぐ平らに削るのは難しいです・・・おいらはまだまだだ😓
サビ取り(Rust remove)
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塗装をはがしたパーツはサビ取り作業へ移ります。これは電気的にサビを除去する方法で半日置きました。この方法については『ドリルのサビ取り』の回をご参照ください😎
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クリックボールのフレームはベルトサンダー(Belt sander)とドレメル(Dremel)などで研磨してサビ(Rust)やメッキ(Plating)をはがします。
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ワイヤーホイール(Wire wheel brush)にてネジ山の研磨。左が作業後で右は作業前。明らかにきれいになるね✨
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スモールパーツ(Smoll parts)はお酢(Vinerar)にまる一日漬け込んだあと、清掃し、ワイヤホイールで研磨しました。WD-40をかけてから、なくさないように小瓶にでもしまっておきます。
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全体のサビ取りが終わったところです。今回は一部を塗装仕上げ(Paint finish)にするので、それらはバフ掛け(Buffing)しません。
この回はここまでとします。次回、塗装編でよろしくお願いします👋。
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