シェラックの熱硬化(Shellac thermoset)
みなさんこんにちは。DIYヤーの、のぶたです。今回もまたまたDIYをしていこうと思います😆
前回ハンドル全体にシェラックを塗りました。その後、もう一回全体に刷毛でシェラックを重ね塗りして、一日吊るしておいたところです。
ハンドルを吊るしているのは手作りのハンガーで、レバーロックによって上げ下げを調整できます。
おいらの部屋が狭すぎるための苦肉の策だね😗
以前、西洋ノコギリのレストアのときにもやったんだけど、シェラックは最初は熱に弱く、70~80℃で軟化する熱可塑性なんだけど、一度軟化させた後、一定の温度に加熱すると、今度は熱で硬くなる熱硬化性に変わるとのこと。
加熱時間や加熱温度で硬さが変化するみたいだけど、その辺りは個人的には研究中。一気に過熱すると気泡が出てしまうから、一か所に温風が当たらないようにヒートガンは常に動かしながら作業する。
色々調べている中だけど、シェラックの硬化には150℃を超えればよさそう。ただ、いきなり高温で当てるのは怖いから、最初は低めの温度でならして、その後温度を上げてみました。
ヒートガンはヘアドライヤーなんかよりはるかに高温になる(最高500℃くらい)から、下手をすれば木材が焦げます🍳
おいらの持っているヒートガンは温度表示のないものなんで、実際は何度の温風が出ているかわからない😮まあ、こんぐらい?でやっています(適当)
画像のはこのヒートガンの温送風切り替えスイッチ。ヒートガンを使ったら送風で一分は冷却しよう。これで製品寿命が延びるから🌬
シェラックの研磨(Sanding shellac)
ヒートガンの作業が終わったら、続いてサンドペーパーで研磨します。使うのは耐水ペーパーの#800から。
シェラックは簡単に研磨できるので削り過ぎに注意して、少しづつ磨きます。画像の白い液体は水研ぎで出た研ぎ汁です。
細かいところは、ペーパーの状態で研磨。
ある程度平面になったら、次に#1200番の耐水ペーパーに変えて磨きます。とにかくシェラックはすぐに削れてしまうから、優しく磨く😉
次に2000番なんですけど、耐水ペーパーを切らしてしまっているので、代わりに精密研磨フィルムの2000番です😅
このフィルムの方が耐水ペーパーより高価なんで、この作業上のメリットってほとんどない・・・。しいて言うならコシがあるから内側に曲がった部分は磨きやすいかな🤨このフィルムのシリーズは20000番くらいまであるのかな?ほぼ、木工では使わないと思うけど。
研磨の仕上はスチールウール0000#です。紙ヤスリでいうところの3000番くらいの目の細かさらしいですが、ペーパーと違って、細かい段差も磨けるので全体にツヤを与えてくれます✨
スチールウール独特のツヤ✨なかなかいいです。
シェラックのなじませ(Shellac overcoat)
耐水ペーパーで水研ぎした後、水と混合したシェラックが木の溝に入ってしまったので、それをなじませます。
そこで使用するのがシェラック用のタンポです。パミスのときに作ったものの、シェラック版ですね。
タンポの中身にシェラックを含ませて、ボロキレに包みます。
シェラックを包んでできたタンポにアルコールをかけます。
できたタンポは手の親指の付け根あたりにトントンと数回叩きつけて、平らに整形しつつ、シェラックをタンポになじませます👌
シェラックを含ませたタンポで素早くなでてていきます。こうして揮発性の物をタンポで塗りつけることをタンポずりといいます。フレンチポリッシュのときはこのタンポずりで何百回と塗り重ね😱ていきますが、これは、ただのなじませだから、ほんの数回なでるだけです😮
側面や細かいところもなじませます。どうしてもタンポが入らない狭い場所は紙ウエスにシェラックを含ませて、塗りました😗研磨作業で発生した白っぽい成分が、アルコールに溶けてシェラックになじみました。
作業後、また吊り下げて、一日乾燥です。
手間と時間がかかるね。この弓鋸と作るのにどれだけ時間がかかるのか・・・😂
まあ、地道にやっていきます。次回はワックスによるコーティングと、弓鋸本体への組み込みかな?
では、また👋
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